no.1
高台の家
構造
建築面積
延床面積
木造2階建て
81.15㎡(24.54坪)
106.00㎡(32.05坪)
山裾の閑静な住宅街の中、街並みと調和しつつも、しっかりと存在感のあるこちらのお家。道路から敷地までには1m程度の高低差がありましたが、あえて既存の敷地形状をそのまま生かすことで造成費を抑えるとともに、既存の街並みとの調和も大切に考えました。道路と玄関ポーチをゆるやかな階段で繋ぎ、鍛冶屋さんに制作して頂いた鉄の門扉や足元に植えた植栽がアプローチをより魅力的なものにしてくれています。また高低差があることで、道路から中庭への視線は、そこまで高い塀を設けなくても遮ることができ圧迫感の無い、開放的な中庭とする事が出来ました。中に入ると、玄関すぐ横に通りぬけできるクロークがあり、こちらに靴はもちろんベビーカーやコート等も収納することが出来ます。これにより玄関は常にスッキリを保つことができます。そして、玄関の奥には来客をスッと招く事の出来る和室があり、接客中にはカーテンでLDKと仕切ることで個室的な利用が可能です。和室はLDKと一体に計画することで、客間の他お子さんの遊び場や、書斎にも活用することができます。階段はあえてオープンとし、上部からの光を一階に取り込むことでLDKにより一層の明るさと広がりが生まれました。その上部の窓は電子制御により開放することが可能で、上下階の風通しも十分に行うことができます。水回りの中でも洗面室はパブリックな場所と捉え、洗濯機と分離させることにしました。このことにより来客者にも気兼ねなく洗面台を利用して頂けますし、分離させた洗濯機の置かれる部屋を洗濯室としてしっかりとスペースを確保することにより、室内物干しや、マルチシンクもまとめて計画することが出来ました。ご家族のお家への想いがそのまま自然にカタチになり、それが街並みに美しく調和できるよう心がけました。